50歳を過ぎて宅建に挑戦した父の話|私が「いくつになっても遅くない」と信じている理由

資格・学び

こんにちは、りむです🐾

今日は、いつもの投資や家計の話とは少し違う、私の父の話をしようと思います。

私が40代になってから簿記やFPの勉強を「やる」と決めて、途中で投げ出さずに続けられたのには、理由があります。それは、50歳を過ぎてから宅建(宅地建物取引士)に挑戦した父の背中を、子どもの頃に見ていたからです。

父は、地方の銀行員

父は地方の銀行に勤める、ごく普通の銀行員でした。出世よりも、家族との暮らしを優先した人でした。

これは大人になってから知った話ですが、母の体調のこともあって、父は「出世はしなくていいので、転勤はせず、家から通えるところで働かせてください」と会社にお願いしていたそうです。家族に負担をかけないように、父なりに考えた選択だったのだと思います。

そんな父が、私が中学生くらいの頃、突然おかしなことを始めました。

家から少し離れた場所に、風呂なし・一部屋だけの小さなアパートを借りたのです。

夕方になると家に帰ってきて、家族と食事をして、お風呂に入る。そして夜になると、そのアパートへ帰っていく。「なんで?」と聞いた私に、父はこう答えました。

「お父さんは54歳で退職になる。そのあと系列の不動産調査の会社で働くには、宅建を持っていないといけないんだ」

当時、わが家にはこれから進学を控えた子どもが3人いました。「学費を稼がなければ」——父は必死だったのだと思います。

何度落ちても、やめなかった

宅建が簡単な資格でないことは、子どもだった私にも、なんとなく分かっていました。

あとから母に聞いた話では、父は何度か試験に落ちているそうです。それでも諦めることなく、仕事を終えた夜、あの小さなアパートにこもって勉強を続けました。とても節約家だった父が、勉強のためだけに部屋を借りたのです。

そして父は、50歳を過ぎて宅建に合格しました。

銀行を定年退職したあとは、目標にしていた系列の不動産調査の会社に再就職。その会社を退職したあとも、近所のマンションの管理人として働き続けました。

家族のために、夜遅くまでひとり机に向かっていた父の姿を思うと、今でも目頭が熱くなります。

父の背中が、40代の私を動かした

そんな父の背中を見て育ったからか自分が子を持つ親になると、いつの間にかこんな考えが根を張っていました。

「自分を動かすものがあるとすれば、私にとっては子どもたちなのかもしれない」  
「子どものためなら、もう少し頑張れる」
「お金の知識は、これからの家計や子どもたちの役に立つ」

40代になって、育児をしながら簿記3級に挑戦したとき、くじけそうになるたびに思い出したのは、あのアパートで勉強していた父のことでした。50歳を過ぎてから父が挑戦を続けられたのは、その先に私たち家族がいたからなのかなと思いました。
じゃあ私も、子どもたちのためにやってみようかなって。

そして簿記に合格したと連絡したとき、誰よりも喜んでくれたのは父でした。

その後、FPの勉強を始めると、父が取った宅建と重なる分野(不動産のところ)が出てくるのですが「お父さん、これ、よく合格したね。すごいね」と話すと、父は笑ってこう言いました。

「お父さんも、また何か勉強するかなぁ」

このとき父は、もう80歳を過ぎていました。少し物忘れも増えて、昔のようにはいかないことも多くなっていた頃です。それでも、私の簿記の挑戦に影響されたのか、そんなふうに口にする父。その姿に、私は胸が熱くなりました。いくつになっても、たとえ記憶があいまいになっても、学びたいという気持ちは消えないんだ——。人って、いくつになっても学び続けるものなのかもしれないなと感じました。

その後、父は天国へ旅立ちました。

しばらくは、なかなか立ち直ることができませんでした。今も寂しさが消えたわけではありません。それでも今こうして、家計のこと、投資のこと、資格のことをブログに書けているのは、まちがいなく父のおかげです。

だから私は、将来子どもたちにこう伝えられる母になりたいと思っています。

いくつになっても、やってみるのに遅すぎることはないんだよ

おじいちゃんが、そうだったんだよって。

まとめ:学びに「遅すぎる」はない

この記事で伝えたかったことは、シンプルにひとつです。

何かを学び始めるのに、「もう遅い」と決めなくてもいい

50歳を過ぎて宅建に挑戦した父も、40代で簿記・FPに挑戦した私も、特別な人間ではありません。「家族のために」「自分のために」という理由がひとつあれば、人は机に向かえるのだと思います。

もし今、「この歳から勉強なんて…」とためらっている方がいたら、この話が小さな後押しになればうれしいです。

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この記事を書いた人:りむ
FP3級・簿記3級を保有する40代主婦。保険・金融商品の窓口業務を経験後、大手メーカーのグループ会社で経理を担当。現在はパートで経理を担当しながら、オルカン・高配当株での長期投資と子どもへの資産づくりを実践中です。詳しいプロフィールはこちら

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